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サプリメント

関節サプリメント|関節炎にはグルコサミン?コンドロイチン?ジョイント系サプリの科学的根拠と効果に迫る。

この記事は臨床専門医理学療法士Christopher Tackによって書かれた記事を翻訳してお届けします。


誰でも必ずケアをしなくてはいけない部位、それが関節です。なぜなら関節は私たちの動きを可能にする骨格の主要な構成要素だからです。しかし、毎年多数の人たちが、関節における痛みと炎症を伴う関節炎の診断をされています。

関節炎とは、あなたの人生を永遠に変えてしまうほどの影響力を持った症状および医療診断です。 この症状は筋骨格系、特に関節に支障を及ぼします。

ただし、関節炎は単一の疾病ではなく、100 以上の症状を網羅した用語なのです。関節炎を患った人々にとっては、それが「完治不能」であるということを理解し、受け入れるにあたってとてつもない恐怖が伴います。

その代わり、我々が大切な関節をよりしっかりとケアしようという気になるのも、関節炎にまつわる恐怖が原因となっていると言えます。

この記事では、関節炎に関する詳細の他、あなたのトレーニングをサポートする関節ケアに最適なサプリメントについて解説します。

関節炎の症状

身体を動かして辛かったり、関節に痛みや凝り、腫れを感じる傾向にある場合、自分の関節が健康であるかを考える必要があるでしょう。しかし、関節炎の厳密な症状は、変形性関節症と関節リウマチの二種類に分かれます。変形性関節症の 症状は長期間にわたって発症し、関節の使用中または使用後、あるいは身体を動かさなかった後で関節内に痛みを感じます。このため、朝一には特に関節が凝っており、柔軟性もなく腫れていることになります。関節リウマチを患っている場合、関節の両側面は痛みで腫れ上がるため、炎症を起こして凝っているように見えます。関節には圧痛が出て、赤くむくむため、体重の減少とリウマチ結節が起こりやすくなります。

変形性関節症

関節炎の中で最も一般的なのが、変形性関節症です。これは、関節軟骨の損失と隣接する骨のリモデリングを伴う、関節内の変化を指します。こうした過程には炎症を伴うため、 患者の日常生活での動きに一定の痛みと制限が伴います。 In変形性関節症の発症は本質的に、普通の出来事です。関節は毎日、痛みを感じることなく圧迫と負担を受けています。変形性関節症は、僅かな非侵害性の外傷によって関節内で修復過程が引き起こされた場合に発生します。この損傷を補うために行われる自動的な修復過程の結果、関節の構造変化が起きます。この修復過程が不十分であった場合、関節が無症状ではなくなり、痛みが発生します。 話がより複雑になるのは、症状を訴えない人々が MRI スキャンを受けた場合でも、退行性変化が確認できるという点です。これは、膝 (1) および 脊椎 (2) において確認されています。脊椎に関しては、20~39 歳の無症候集団のうちの 35% において、退行性変化が認められています。このため、関節内で起きる変化は正常なことであり、痛みを感じるか否かは他の要素にかかっていることが示されています。

NICE は参考程度に

2008年、英国国立医療技術評価機構 (NICE) は入手可能な科学文献に基づき、推奨される関節炎の管理方法に関するガイドラインを作成しました。こうしたガイドラインは、国民保健サービス (NHS) において採用されています。2014年2月には、ガイドラインの発表以降に行われた研究内容を盛り込んで 、内容が更新されました (3)。その結果、NICE は以下の推奨内容を発表しました。

「変形性関節症の管理に、グルコサミンまたはコンドロイチン製品を提供してはならない」

私は、栄養士の資格は一切持っていないものの、関節の健康向けサプリメントのメリットに関しては非専門誌および科学文献の双方で何度も目にした経験があるほか、 私自身の患者からも聞かされてきた経験が多く、彼らはこれ無しには生活できないとまで述べています。彼らは、薬や痛み止めが副作用ばかりをもたらすのに対し、サプリメントを摂取すると元気を取り戻すことができると述べています。NICE のガイドラインでは、こうした製品の効能が強く否定されています。戸惑いを覚えた私は、NICE がこうした判断に至った経緯を調べてみたいと思うようになりました。

一番効果を期待できる関節サプリメントはどれか

健康補助食品とは、健康上のメリットがあると考えられている栄養補助食品を含む用語です。 通常、このメリットは動物モデル(馬、犬など)にサプリメントを投与する実験で疾病に改善がみられるか、臨床検査を通じて検証されます。最も一般的に解析および検査されるのがグルコサミン(硫酸塩および塩酸塩)であり、最近ではコンドロイチンも検査されるようになってきました。いずれのサプリメントも、関節炎などの関節疾患に効果があるとの裏付けが検査結果に出ています。

グルコサミン

グルコサミンとは、軟骨および結合組織の細胞周辺に元々存在するアミノ糖です。グルコサミンの補給は、 遺伝子発現を通じて軟骨内で発生する修復過程の改良(4)、また軟骨の細胞外マトリックスの生成(5)にメリットをもたらすと考えられています。

NICE はグルコサミンを扱った 25本 の学術論文を検証し、それをプラセボ、パラセタモール、非ステロイド性抗炎症薬 (NSAID)、さらにはオピオイドとも比較しました。 この研究では、基本的に変形性膝関節症の痛みに対するグルコサミンの服用に効果は見られないことが示されました。ただし、ある小規模な研究結果では、3 カ月後の追跡調査によって痛みの減少が見られました (6)。その他の研究では、3 カ月以降に機能(動作と活動)の向上を目的とした服用にメリットがある可能性が指摘されていますが (7) 、証拠の質に疑問が残ると考えられています。別の研究では、NSAID と比較してグルコサミンは長期的な痛みの治療において臨床上のメリットがあると示されています (8)。また、ある質の低い研究では、グルコサミンの利用は 3 カ月時点で関節腔の減少に効果がある可能性があることが示されています (対プラセボ) (9)。

コンドロイチン

コンドロイチン硫酸とは、軟骨の構造と健全性を向上させる複合糖質であり、軟骨における水分の保持をサポートします。 また、軟骨の細胞外マトリックスを形成する糖分子の鎖の一環として自然発生します。 コンドロイチンを欠いた食事の摂取は、変形性関節症を発達させる要因となる可能性があります。

別の 22 本の論文を検証した結果、膝の変形性関節症患者 2335 人を扱った 17 本の研究において、コンドロイチンがプラセボと比較して痛みの減少により臨床的効果があったことが分かりました。他の研究では、こうしたサプリメントとプラセボの間で機能の改良を示す違いはなかったものの、コンドロイチンは凝りの減少と機能性向上において NSAID と同様の効果を持つ可能性があります (10)。変形性股関節症の研究においても、痛みの減少が示されました (11)。

科学研究上の問題

正直にお伝えしておきますが、私は栄養士ではありません。ただし、以前は NICE で研究者として勤めていました。私の仕事は、科学研究の評価ならびに分析でした。このため、こうしたポジティブな研究が存在する一方で、ガイドラインがコンドロイチンなどのサプリメントを有効な製品ではないとする背景には、ある事情が存在します。

NICE ガイドラインの作成にあたっては、経験豊富な専門家(医師、物理療法士、栄養士等)のグループを集め、ある症状に対する具体的な治療法の臨床効果ならびに費用対効果を独立系研究者に検証してもらいます。 専門家が研究結果について考察して議論した結果、その副産物として推奨が実施されますが、研究の「品質」は彼らにとっての懸念の一つになりえます。研究を検証する際は、完全に包括的な声明を出す必要があるため、研究結果が一般集団に適用可能でなくてはいけません。これが、簡単にはいきません。その結果、一部のケースでは、しかるべき注目を受けるべき研究上の数多くのプラスの結果が見過ごされてしまいます。

もう一つの考慮すべき側面は、変形性関節症のガイドライン内に含まれています。これは、内容物が医薬品医療製品規制庁 (MHRA) および英国国民医薬品集の認可と規制を受けていない製品を推奨することへの「懸念」を解説したものです。サプリメントを購入する際は、危害分析重要管理点 (HACCP) 基準ならびに製造管理および品質管理に関する基準 (GMP)に明確に準拠した会社の製品のみを購入することが大事です。こうすることで、これら製品のサプリメントとしての品質が適切であると見なすことが可能となります。

他には何のサプリがあるのか

こうしたガイドライン以外に検討すべき製品として、主にコラーゲン加水分解物、セラドリン、メチルスルホニルメタン、そしてオメガ3脂肪酸などが挙げられます。

コラーゲン

一般的に豚または牛の組織から採取可能な自然発生物質である加水分解コラーゲンからは、軟膏との同化作用を持つとされるサプリメントを製造できます。また、筋肉組織の基礎的要素とされるグリシンとアルギニンを含む、9 つの必須アミノ酸のうち 8 つが含まれています。

臨床検査では、加水分解コラーゲンが軟膏細胞内のⅡ型コラーゲンの合成を高めるほか、米国食品医薬品局 (FDA) の安全基準に準拠していることが示されています (12)。

こうした実験の結果、研究者は変形性関節症患者の集団における加水分解コラーゲンの効果を評価するようになりました。ドイツの Collagen Research institute およびイリノイ大学シカゴ校が行った共同研究では、このサプリメントが患者に及ぼす効果が測定されました (12)。その結果、コラーゲンサプリメントの経口摂取は関節炎に苦しむ患者に対し、痛みの減少と機能の改善の面で症状軽減の可能性があると示されたものの、その統計的有意性については測定されませんでした。

セチル化脂肪酸 (CFA)

CFA は、化合物である商標登録ブランドのセラドリン™としても知られ、牛の脂肪を精製して作られる食物脂肪酸の一種です。 臨床検査を通じて、このような脂肪酸ならびに魚油には循環器系疾患の予防効果があることが確認されています (13, 14)。しかし、セチル化モノエン脂肪酸(ミリストレイン酸など)は、実験で関節炎を与えたラットに対する保護機能を提供することも分かっています (15)。

2002 年には、Hesslink et al. (16) による研究が膝関節炎を患った 66 人の患者に セラドリン™ を経口投与した結果、セラドリン投与を受けた患者の腫れが 15% 減少し (プラセボを投与した対照群では 0% の変化)、セラドリン群ではさらに 26% が痛みの減少を報告しています (58% から 32%)。こうした変化に比べると印象深さは劣るものの、膝の動きの改善も見られています。膝の保護に関する生化学的機序はこの記事の範囲を超えているため詳細に入ることはできませんが、こうしたサプリメントは関節の炎症を減らし、サイトカイン(炎症過程を補助する主要なタンパク質の総称)に対する組織反応性の減少を抑える効果があることが確認されています (17)。

メチルスルホニルメタン(MSM)

メチルスルホニルメタン、略して「MSM」のサプリメントに関しては、その用途に関する研究内容が若干不足しています。アリゾナ州テンペのCollege of Naturopathic Medicine のKim et al. (18) は、変形性膝関節症を患った集団に対して 12 週間にわたり MSM を3000mg 投与しました。 この比較的厳格に無作為化された、二重盲検法によるプラセボ対照試験の結果、痛みの大幅な減少と活発な動作能力の向上が示されました。MSM は、循環器系疾患マーカーを減らすほか、いびき対策として点鼻薬にも添加されているサプリメントであるため、関節炎に対する効果は興味深いと言えます (19)。

まとめ

どれを選ぶかは、あなた次第です。世に公表された研究に関する科学的厳密性については現在も議論が続けられているものの、関節炎対策にサプリメントを使用することで痛みを減らし、動作性を高めて関節に変化を及ぼすことが可能だとする証拠も入手可能であると言えます。

重要なポイントは、こうした製品が医薬品ではなく、そのような主張があるわけではないということです。これらはあくまでも、正しい食事習慣と活発で健康的な生活習慣を「補う」ためのものであり、恐るべき関節炎に対する特効薬ではありません。

牛または豚の脂肪を精製したコラーゲン誘導体や、グルコサミン、コンドロイチン、脂肪酸、または MSM など、関節炎に悩む人々はこうしたサプリメントを合わせて摂取することで効果を得られるのではないでしょうか。

残念ながら、私の知る限りではこうしたジョイント系サプリメントの予防的効果を「正常」な集団で検証した研究は存在しません。しかし、冒頭で述べた通り、関節炎の初期の変化は、大多数の人にとっても「正常」なことだと見なすことができます。

もう一点重要なのが、こうした製品は基本的に安全であり、抗炎症薬などの医薬品に伴う副作用もないため、安心して服用できるということです。これは、マイプロテインのような評判の良い、規制された販売店から購入することで、さらに確実になると言えるでしょう。

一般開業医が、こうした製品を処方することはほとんどないかもしれません。しかし、あなたが関節炎による悩みを抱えながらトレーニングを行い、日常生活を送っているのであれば、簡単に入手可能で安全かつ効果的なサプリメントを試してみてはいかがでしょうか。私は使用しています。あなたも、是非。


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マイプロテイン編集部

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