アンバサダー

【ケビンさんスペシャルインタビュー|前編】置かれている状況でベストを尽くしたい。

2016年、日本人初のマッスルマニア・クラシックプロクオリファイを獲得したケビンさんが掲げるスローガンは『あなたと筋肉の架け橋』。

今回、マイプロテインアンバサダーとしての顔を持つケビンさんにトレーニングのこと、バルクアップの秘訣、食事、これまでの活動や今後の夢など、全トレーニー必須のお話をうかがいました。

ワールドワイドな活動を続けるケビンさんへのマイプロテインによるスペシャルインタビュー。圧倒的なバルクを際立たせる柔和な表情と美声に酔いしれながらインタビューはスタートします。

腕立て伏せと筋トレに明け暮れた日々

――それにしても素晴らしい声をされていますね。

ハハハッ、元々アニメやゲームが好きで声優を目指したことがあります。大学を卒業して声優育成専門学校に入学していました。

――なるほど、どうりで……ではニックネーム「ケビン」の由来を教えていただけますか?

声優・俳優を志していた時に何回か芸名を変えたことがあるんですね。そんな中、ある時期タイに留学した際に周りから「ケビン・ランデルマン(2000年代、PRIDEなどで活躍した総合格闘家)に似ている!」と言われ、自分でもけっこうしっくりきまして(笑)それ以来です。

――そっちのケビンでしたか(笑)てっきり漫画やアニメのヒーローの名前かと思ってました。それでは本題に移り、現在の活動内容を教えてください。

パーソナルトレーナーがメインになります。最近ではコンテストを目指す方も多く、トレーニング、ポージング、調整法などを教えています。僕の場合ですと男性のクライアントさんが多いですねぇ。

――やはり、そのバルクに惹かれて、でしょうか。

(ニッコリうなずきながら)クライアントさんは時間・経済的な制約がある中、お越しくださいます。そのため今現在のご希望を最大限引き出せるようパーソナルセッションには臨んでいます。

――筋トレを始めたきっかけは?

野球、水泳、高校生時代にはラグビーをやっていたのですがその補助として始めたのが筋トレでした。そうしたところ、扱える重量はどんどん上がるしカラダも変わってくるし……気がつけば補助で始めたはずの筋トレに夢中になっていました。

大学は中京大学に進学しました。中京大学はハンマー投げの室伏広治選手を筆頭にどの部活動も全国レベルのアスリート揃いでした。ただ、筋トレならば自分はある程度やっていけるなという感覚を持つことができましたね。その後、専門学校を経てゴールドジムに就職しました。

――小さい時から運動はお好きだったのですか。

小学生時代はゲームが好きで外で遊び回る少年でしたね。『ドラゴンボール』や『幽☆遊☆白書』、『スラムダンク』など週刊少年ジャンプ作品のアニメをよく観ていました。

体格は少し大きいくらいでしたかねぇ。背丈は並ぶと後ろから指折り数えるくらい。そんな図抜けて大きかったり筋肉質だったり、身体能力が高かったわけではないです。野球のクラブチームに所属して、小5でサッカー、夏場だけ陸上と水泳が入るといった感じでした。

――ケビンさんにとって憧れの存在はいらっしゃいましたか。

中学生の時に『筋肉番付』という番組があって、クイックマッスル(3分間で何回腕立て伏せできるかを競う)という競技がありました。このチャンピオンで当時、高校生だった朝野公平さんが僕のヒーローでした。勝ち続けてかつ記録を伸ばし続けている姿に憧れましたねぇ。ハマってしまい、毎日腕立て伏せしてました。朝野さんのようになりたかったし、いつか彼と対戦したいと……

――おおっ!

そうしたら番組が打ち切りになってしまって(笑)

――なんと。夢の対決で終わってしまったわけですね(笑)

トレーニングへのモチベーション

――筋トレをやってきてよかったなぁ、と思うことをあげていただけますか。

いくつかあるのですが「筋トレ」という社会貢献できるツールに出会えたことでしょうか。筋トレが今後世の中に大きく貢献できる時代が来ると信じているので。

――まさに「あなたと筋肉の架け橋」ですね。

そうです。そこからこのフレーズは来ています。自分という存在を通じて、筋トレやフィットネスに興味を持っていただいて、少しでも始めるきっかけになってもらえればという意味を込めています。

――そのあたりは実感としていかがですか。

自分が筋トレを始めた頃と比べれば全然違いますね。芸能人が普通に筋トレをやっているという話を耳にしたり……プライベートジムや24時間ジムも増えました。コンビニではタンパク質含有量を売りにした商品が棚に並んでいたりとか。環境はケタ違いに変わりましたね。

――確かにそうですね。逆に筋トレをやってきて辛かったことはありますか。

(考え込むように)うーん。多少なりとも食事制限はありますし、またジム利用やウェア、サプリ購入など経済的な負担はあったでしょうか。

――筋トレをやめようと思われたことは?

(きっぱり)いや、それはなかったですね。常にトレーニングできる環境でありたいと考えてきました。たとえば引っ越しするにしても通えるジムが近くにあるかなど。自重や自宅トレといった選択肢もありますが、やっぱり僕はジムトレーニングが好きなので。

――続けられるのはすごいことです。

トレーニングを続けている人はほぼそうだと思うのですが、頑張っているという感覚はないんですよ。頑張ってシャワー浴びる人っていないじゃないですか(笑)それと同じです。言ってみるとそれだけ自然なことなんでしょうね。頑張り続けるのはきついですよ。頑張ってしまうとなかなか続かないかもしれません。

――情けないですが、頑張り過ぎて後が続かなくなるというのは何度も経験しています……

それと、やらない理由、やれない理由を言い出したらきりがないので。仕事が、家族が、時間が、お金が……

――雨が降ってるとか。

そうそう、雨が降ってるだけでトレーニングに行きたくない(笑)。特に初心者の方はモチベーション維持が難しいと思いますね。その意味でパーソナルトレーニングは予約をして時間とお金をかけるわけで、言ってみれば強制力です。パーソナルトレーナーはやらざるを得ない環境を作り出す仕事でもあります。

――そのような視点もあるんですね。

1回分のパーソナルトレーニングの利用料が1月分のジム利用料と変わらなかったりすることもあります。それでも、まず続けてみたい!という方にとって利用される価値は十分あると思いますよ。

――お金と時間を使ってる分、やらなきゃ!という気分にもなるわけですね。

マッスルマニアへの継続参戦!ROAD to DUBAI

――ケビンさんは2016年12月、イタリア・ヴェローナにて開催されたマッスルマニア・ヨーロッパ大会クラシック部門で優勝され、日本人初のプロクオリファイを獲得されています。次はフィジーク部門でのプロクオリファイ獲得も目指されているそうですが。

はい、そのため11月2日マッスルマニア・ドバイ大会に出場予定です!

――えっ、ドバイ? しかも、もうすぐじゃないですか?

はい。準備はしています。僕はなんでも食べられるほうなので、これまで出場したイタリア、パリは食事面での不安はありませんでした。ただドバイは世界一物価が高いと聞いているので(笑)日本からいろいろと持参するつもりです。

――奥様もご一緒に?

一緒です。これまで通り彼女がサポートしてくれるので不安はないですね。ただ、準備をしているとは言いましたが、最終的にはこれから調整せねばならないこともあり出場確定には至っていません。とはいえ、カラダ作りにはある程度の時間が必要です。今は出場すること前提でカラダ作りに取り組んでいます。

――調整の難しさがあるのではないでしょうか。

実際あります。2年前プロクオリファイを獲ったときは絶対獲るんだ!と決意し、早めに出場を確定させ臨むことができました。それに比べ、昨年のパリ大会(5位入賞なるも優勝は逃す)ではいろいろとあり、前日まで出場を迷っていましたから。

――前日までですか!

はい、この迷いが微妙なモチベーションの差になってカラダに出ていましたね。調整の甘さとか……どこかしらカラダに出ていたような気がしています。でもドバイ出場に関しては、やれるべきことはやろうと思っています。すべての人に言えるのでしょうが皆、置かれている状況は違うわけで。その中でベストを尽くすことだけを考えています。その状況でどのようなアプローチをできるかですね。

――ドバイ大会以降、特にマッスルマニアフィジーク部門でのプロクオリファイ獲得後のビジョンをお聞かせ願えますか。

現時点ではあまり考えていません。その先はどうなるのかわかりませんので、まずは目の前の目標達成あるのみです。

インタビュー後編へ続きます

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森 和哉

森 和哉

フィジカルデザイナー

国立大学法人熊本大学大学院教授システム学修士。効果・効率・魅力的な教え方を実践できる専門家(Instructional Designer)として、特定非営利活動法人日本イーラーニングコンソシアム認定eラーニング・プロフェッショナル資格(ラーニングデザイナー、コンサルタント)を持つ。また全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)認定Personal Fitness Trainer(PFT)、Revolution Training System Specialist(RTS)資格を持つ。 30年以上にわたりフィットネスだけでなくニュートリションを含めたあらゆる分野のトレーニングプログラム開発に携わる。活動の原点には、教わる人たちは一人ひとり学習への理解度は異なるといったB・S・ブルーム(Bloom)の学習理論mastery learning(完全個別学習)がある。この理論をフィジカルトレーニングのパーソナライズ化へと再構築し、パーソナルトレーニングの必要性を啓蒙している。 現在は各種プログラム開発と共に、パーソナルトレーナー石原サンチェス陽一率いる『Team SANCHEZ』に所属しフィジカルデザイナーとしてトレーナー活動に従事。またその傍らマラソン、ボクシング、ボディメイク大会に出場。フルマラソン走破を皮切りに、おやじファイトボクシングフェザー級出場(1戦1勝1KO)、2017ベストボディジャパンゴールドクラス東京オープン5位入賞、2018東京大会ファイナリストとなる。自らの実践を通じてフィットネスの素晴らしさ、ニュートリションの必要性を発信している。 Facebook: https://www.facebook.com/kazuya.mori.543