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筋トレ

ボディコンテストに出場してみよう!【第1回】~対策と調整、準備~

ボディコンテストに出場してみよう!【第1回】~対策と調整、準備~
森 和哉
フィジカルデザイナー5年 前
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近年「ベストボディ・ジャパン」「サマー・スタイルアワード」など、ボディコンテストが注目されています。カラダ作りの目標として出場を目指すトレーニーも少なくありません。皆さんの中にもこれから出場してみたいとお考えの方がいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで本稿ではコンテスト出場を目指す方向けにその対策と調整、準備方法を数回に分け、お届けします。

カラダ作りは十人十色、いや十人百色と言われます。年齢や時期、コンディション、食事など様々な要素によりカメレオンのごとくカラダは変化します。逆にまったく変化しないこともあり得ます。カラダ作りに唯一絶対の答えはありません。その意味では自分自身にとって限りなく「正解」に近いものを見つける旅こそカラダ作りと言えるでしょう。

答えはあなた自身の中にあります。この記事を参考に出場を目指し、自分にとっての正解を見つける旅に出てみましょう!

まずは【第1回】対策編からスタートです。

競技としてのボディメイク

 審査基準を知ろう

ボディコンテストは採点により優劣がつけられる立派な競技です。アイススケートや体操などの競技と何ら変わりません。単にカラダの大きさを見せるだけではありません。もちろんカラダの大きさは採点の一つに入るでしょう。

ただし、あくまでも一要素でしかなく(とはいえ大きな要素ではあるのですが)、そのコンテストで何が審査の基準になるのかを事前に調べておく必要があります。審査基準を知らずしてコンテストで勝つことは不可能です。知ったうえで、審査対象になり得る部分を強化するトレーニングこそが大切です。

「特異性の原則」と呼ばれるトレーニング原則があります。トレーニング効果はトレーニングした内容により特異的に向上するという意味で、たとえばマラソンランナーのQちゃんこと高橋尚子選手は細身の身体に比してふくらはぎが大きく発達していました。これは長距離走のトレーニングにより常にふくらはぎにテンションがかかり、その結果筋肥大したと考えられます。ふくらはぎの発達は長距離を走るうえで重要であり、それがトレーニングを通じて身体の特徴として現れたわけです。

ボディコンテストの傾向として男性で言えば肩の大きさ、大胸筋上部の発達、締まったウエストあたりがよく言われますが、もちろんそれだけではありません。全体のバランスなども含め、審査基準を知った上でトレーニングプランを立案します。

審査基準はどこで探す?

さて、それでは審査基準をどこで知ればよいのでしょうか。大会主催者がホームページなどに記載している場合もありますが、抽象的な表現ですと「具体的にはどういうこと?」とお感じになるかもしれません。その時は、出場を検討している大会における入賞選手のカラダ、ステージパフォーマンスを見ることをお奨めします。動画サイトなどにアップされている場合もあるでしょうし、できれば直接観戦されるのもよいでしょう。

目が行きがちなカラダの大きさだけでなく、絞りにも注目してみます。ストリエーション(筋肉に入るスジ)、セパレーション(筋肉と筋肉の境目)、バスキュラリティ(血管の隆起状態)などを見ることができます。遠目ではわかりづらいこれらも、選手としてステージに上がればわずか数メートルの至近距離から審査員に見られます。ごまかすことはできません。

さらにはポージングやウォーキングといったステージ上の立ち居振る舞いです。よく「入賞者にはオーラがある」と言われますが、これは一朝一夕で身につくものではありません。ステージ上では皆、緊張するからです。ましてや初出場となればなおさらです。このようなことを知り、常日頃トレーニングに取り入れるだけで当日の緊張はほぐれます。

多くの選手に見られるのはカラダの大きさにのみこだわってしまい、絞りが緩かったり、ポージング、ウォーキング練習に時間を割いていないのではないかといった点です。逆に言えば、これらの部分に注力し練習することで他の選手(ライバル)に対し優位性を持ち得る可能性が出てきます。

ルールを知り、ルールを守ろう

審査基準と同様に重要なのが大会で定められたルールです。ルールを知らずに出場するのはあまりにも無謀です。野球のルールを知らずに試合に出るのと同じですよね。ルールを守れなければ、いくら素晴らしいカラダを作り上げても採点対象から外されてしまいます。それまでのトレーニングでの頑張りが水の泡です。

さきほども述べましたがコンテストは競技です。ルールに則ったうえでいかに競えるか。トレーニングの時間を少しだけ割いて、ルールの確認に充ててください。そして実際の大会でルール違反とならぬようポージングやウォーキングの練習時、常に意識しながらトレーニングに励みましょう。

ルールを知り、守ることは大会主催者や他の選手へのリスペクトにつながります。リスペクトは素晴らしいスポーツマンシップから生まれます。もしかしたらこれが入賞者に見られるオーラの源なのかもしれませんね。

サプリメントを知ろう

サプリメント(以下、サプリ)の活用法は次回の記事で詳しく触れたいと思いますが、コンテスト出場を目指すにあたって、少しだけサプリへの視点を変えてみてもよいかもしれません。それは味だけにこだわらずサプリをチョイスする、ということです。「味だけになんてこだわっていない!」とおっしゃる方はたくさんいらっしゃると思いますので釈迦に説法なのですが。でも、おいしいものは皆、好きですよね(笑)

コンテストに向けて見た目、体重、体脂肪……いずれも気になります。これらはトレーニングだけでなく食事面からのアプローチがカギをにぎります。さらには食事で補えない部分についてはサプリが力を発揮してくれます。大会前、その時々のコンディションに合わせ、いかに最適なサプリをチョイスできるか。味にのみこだわってしまうとここを見落としてしまいがちです。

味わいを大切にしつつ、そのサプリの特長を知り自分の武器とすることができればこれほど強力な援軍はいません。他に類をみない豊富なマイプロテインの商品ラインナップから、あなたにあったサプリを選んでください。そのヒントは次回お伝えしますね。

それではまた次回お会いしましょう!

森 和哉
フィジカルデザイナー
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国立大学法人熊本大学大学院教授システム学修士。効果・効率・魅力的な教え方を実践できる専門家(Instructional Designer)として、特定非営利活動法人日本イーラーニングコンソシアム認定eラーニング・プロフェッショナル資格(ラーニングデザイナー、コンサルタント)を持つ。また全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)認定Personal Fitness Trainer(PFT)、Revolution Training System Specialist(RTS)資格を持つ。 30年以上にわたりフィットネスだけでなくニュートリションを含めたあらゆる分野のトレーニングプログラム開発に携わる。活動の原点には、教わる人たちは一人ひとり学習への理解度は異なるといったB・S・ブルーム(Bloom)の学習理論mastery learning(完全個別学習)がある。この理論をフィジカルトレーニングのパーソナライズ化へと再構築し、パーソナルトレーニングの必要性を啓蒙している。 現在は各種プログラム開発と共に、パーソナルトレーナー石原サンチェス陽一率いる『Team SANCHEZ』に所属しフィジカルデザイナーとしてトレーナー活動に従事。またその傍らマラソン、ボクシング、ボディメイク大会に出場。フルマラソン走破を皮切りに、おやじファイトボクシングフェザー級出場(1戦1勝1KO)、2017ベストボディジャパンゴールドクラス東京オープン5位入賞、2018東京大会ファイナリストとなる。自らの実践を通じてフィットネスの素晴らしさ、ニュートリションの必要性を発信している。 Facebook: https://www.facebook.com/kazuya.mori.543
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