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【水岡紗希さんスペシャルインタビュー】Dessert大好き女子はDesert(砂漠)を目指す。

地球上でもっとも過酷なレースと言われるサハラマラソン(Marathon des Sables)。食事含めそのほとんどを自前で用意し、7日間約250kmを走り抜く。不測の事態に備えて毒抽出用スネークポンプは持参。途中行方不明者が出た場合、ヘリコプターで捜索されるという。もはやレースの域を超えたこのサバイバルを今年4月に完走した水岡紗希さん。道なき道を歩み続ける彼女を、煌々と照らし導いてくれる存在が「マラソン」でした。わずか数年前までは走ることが苦手だった彼女がなぜ走り始めたのか。マイプロテインアンバサダーの紗希さんにマラソンとの出会いから、これからの夢まで語っていただきました。

すべてはマラソンに導かれて

――マラソンを始めたきっかけを教えてください。「東京マラソン2012」のテレビ中継です。何の義務もないのに歯を食いしばって走る市民ランナーの姿に感動しました。ちょうどその頃、いろんなことが重なりふさぎ込んでいて体調も最悪でした。運動はまったくやっていませんでしたね。まだ6年前の話です。――今の紗希さんからは想像できません。とはいえ、日本体育大学に通われていたくらいですから体力には自信があったと思われます。いえいえ、まったく逆なんです。体力に自信がなくて、体力をつけたくて日体大に進みました。――えっ、一般的には運動が得意な方が進学されるイメージがあるのですが...私は全然違うんです。元々クラシックバレエをやっていましたが、いわゆるスポーツは苦手でした。東京マラソンを観た後、ある出版社のホノルルマラソン挑戦企画が目に飛び込んできました。一から走り方を教えてくれるうえにハワイまでの渡航費がタダ!(笑)迷うことなく応募しました。そのオーディションに受かり、ランナーデビューを果たしました。――現在までどのくらいレースに出場されましたか?フルマラソンはたぶん30回くらい出場しました。そのうちだんだんと距離が物足りなくなってきて…もっと自分を追い込みたいなぁと思い「サロマ湖100キロウルトラマラソン」にも挑戦しました。今年で4年連続完走したんですが、初完走の時は感動しましたねぇ。走ることが好きでなかった自分がよくここまで来れたなと感慨深く感じました。――100キロ! フルマラソンの倍以上の距離です。制限時間は13時間と限られていますし、走っている途中にボロボロになるんですが、もう自分自身との戦いというか。でも一度走れてしまうとサロマ湖マラソン2年目には「あれっ、また走れちゃった?」みたいな感じで調子に乗ってしまって(笑)で、これ以上の距離のレースってないのかなと思った時、たまたま知ったのが250キロの「サハラマラソン」だったんですね。――たまたま、ですか? それもサハラ砂漠、250キロ!たぶん限界に挑戦したいんでしょうね。2回目のサロマ完走後、仕事に潰されそうになっていた時期でもありました。で、「どうせ潰れるなら走りながら潰れたい!」と(笑)。自分らしく生きたいと思い挑戦を決意しました。――サハラマラソンのお話はのちほどお聞かせください。現在は大分にお住まいなんですね。

はい。山口県のマラソン大会で知り合った大分のランナーさんと結婚し、大分に住んでいます。今はフィットネスインストラクターとしてヨガ講師も務めています。ヨガはマラソンで疲れた身体をケアするため、インストラクター養成学校で学びました。

講師として講演会や教室で何かを教えているなんて、数年前の自分からは想像できません。それもこれもマラソンに出会えたからこそです。私自身が進むべき道を、マラソンに自然と導かれている気がしています。

生命の危機すら感じた『サハラマラソン』

――今年4月、サハラ完走おめでとうございます。なんでもスタート初日に最大の危機が…初日、乾燥しており気温は涼しかったんですね。地面は硬くて歩きやすかったので14キログラムの荷物を背負いながらでも順調に進んでいました。水をあまり飲まずにいたところ、10キロメートル地点くらいで体調がおかしくなってきて…アタマはガンガンするわ、吐き気をもよおすわで一歩も前に進めなくなり、座り込んでしまいました。――もしかして…そうなんです、熱中症にかかってしまいました。朝27度だった気温がいつの間にか45度くらいまで上がっていたんですね。自分の中では距離にしてたった10キロという過信もありました。100キロマラソンを何度も完走していたし、初日は32キロ程度のショートコースということで、ある程度慣らしでいけるかなぁと考えちゃったんですね。初日は歩いてでも完走できるタイム設定になっていたので、まさか!でした。歩けなくなってしまい「これはまずい」とスイーパーが気になり始めて…――スイーパー?

ランナーたちの後方から安全確認する人です。ラクダに乗って最後尾からやってくるんですが、このスイーパーに追い抜かれるとレース終了なんですね。だからもう気になって気になって仕方なくて…

――ラクダに抜かれたらレース終了になってしまう?みんなに応援してもらいはるばるサハラまでやって来たのに、初日10キロでリタイアなんて、と考え始めたら涙がぽろぽろこぼれてきて。でも身体がまったく動いてくれなくて。私、ここで死んじゃうのかなとか…――もうレースでもなんでもなくてサバイバルですよね。いろんな思いが頭をよぎりましたね。なんで調子に乗ってエントリーしちゃったんだろう?とか、砂のバカ!とか(笑)でも、なんとかしなきゃと思い直し、すぐには使わない荷物を捨てて身軽にしてカラダをくの字に曲げてよたよた歩きで。途中、ほかのランナーさんが声をかけてくれたり、支えてくれたりと何度も何度も立ち止まりながら、なんとかゴールできました。――「ほかのランナー」は同じチームの方なんですか?いえ、個人での出走なのでまったく知らないランナーさんです。逆に私も助けたことがあります。なのでライバルという感じではなく、皆同じ目標を持った同士という感じでしたね。とはいえ最終的にはすべて自己責任。自分自身との戦いでした。ほんと、それまで経験してきたマラソンとはまったく違うものでした。お風呂に入らなかったり、用を足すのも屋外だったりと一般的なマラソンとは違った部分で「ヒトってどこでも生きてけるんだな~」と思いましたねぇ。新たな発見でした。――そのご経験があって、世界4大過酷マラソンの1つと言われる「アタカマ砂漠マラソン」チャレンジにつながるわけですね。そうです。アタカマには来年9月、挑戦したいと思っています。サハラ完走後はもう二度とこんなところ走るもんか!と思ってましたが、時間が経つにつれ、いつの間にか楽しい思い出に変わっていて…でも、アタカマに行ったら行ったで「なんでこんなとこに来たんだろう?」と言いそうな気もしますが(笑)――まさに非日常なんでしょうね。非日常を経験したからこそ、普段の生活のありがたさを感じるんです。人のありがたさとか当たり前のように食べたり、寝たり、入浴できることのありがたさとか。シンプルなことなんですが、幸せって感じられるようになりました。

マイプロテインはスイーツ女子の味方

――さて、マイプロテインをどこでお知りになりましたか?小さい頃から甘いものが大好きで…マラソン始めてからかなり太っちゃったんですね。普通、逆ですよねぇ(笑)走ったご褒美ということでスイーツを食べ過ぎちゃったんです。これじゃダメ!ということで、食べても大丈夫なスイーツはないかなぁと探した結果、たどり着いたのがマイプロテインさんでした。美味しくて、食べ応えがあり、安全、高タンパク、コスパ良しということで言うことなしです。――食べ過ぎは大丈夫でしたか(笑)?スイーツをマイプロテインに変えてから体重も減りました。一般的なお菓子だと糖質、脂質の含有量が圧倒的に多いのですが、マイプロテインにはタンパク質がたくさん入っているんですよね。マクロ(タンパク質、脂質、炭水化物)バランスが取れているので美容にもやさしいんです。それと、ぎっしり詰まっていて噛み応えある商品が多いですよね。1個でもしっかりと満腹中枢が刺激され満足感があります。お菓子大好きな私でも1度に2個、3個と食べ過ぎないです。――マイプロテインをどのようにライフスタイルに取り入れてますか?

朝にはフラップジャック、おやつにはカーボクラッシャー、プロテインビスケット、プロテインクッキー(ロッキーロード味)など。カーボクラッシャーは特にお奨めですね。美味しいのに高タンパク、低糖質。私のヨガスクールの生徒さんたちも3時のおやつにハマってます。

私自身は最近、ビーガン商品にハマってます。お菓子大好きなダイエット女子向けにいいんじゃないでしょうか。毎日食べちゃっているお菓子の一つをマイプロテインに変えてみては、と思います。タンパク質だけでなく食物繊維もしっかり取れますから。あまり運動をされていない方にもお奨めです。ダイエットしているストレスもないですし、何より美味しい!――商品バリエーションはいかがでしょうか。バリエーションが多く選べるのはいいですね。1日の中でも朝なのでがっつり食べようという時は糖質が多いものを選べるし、夜は少し抑え目にしておこうかなという時は糖質、脂質を抑えた低カロリー商品を選べます。用途に合わせて選べるのが魅力です。プロテインブラウニーをサハラに持っていったんですよ。ずっとエネルギーを使い続ける中、美味しくエネルギー補給できました。――最後になります。マイプロテインを愛用されている方、またこれから利用される方にメッセージをお願いできますでしょうか。はい。私は『夢ノート』をつけています。ノートには自分のやりたいことを日付入りで書き込み、何度も眺めています。思ったことは必ずや実現できると信じています。実際、砂漠も完走できました。苦しい時期もありましたが、それすらも考え方ひとつで変わるということを経験してきました。なので、いつも生徒さんたちに言っています。不可能なことはないですよ、誰でも何歳からでもカラダは変えらますよ、と。サハラ砂漠で苦しかった時、自分に言い聞かせるようにつぶやいていた言葉があります。I can do itこの言葉を唱えながら完走することができました。来年のアタカマには、応援してくださる方含めこの言葉が入ったお揃いのTシャツで出場します。数年前までマラソンを走ったこともなく、運動音痴だった私がサハラで250キロ完走できました。皆さんにも不可能なことはないと信じています。――ありがとうございました。今後のご活躍をお祈りしております!【取材後記】来年9月「アタカマ砂漠マラソン250キロ」挑戦を掲げる紗希さん。標高3,000メートルのアタカマ砂漠では、薄い酸素と走りづらい足場への対応が必要だそうです。現在はそれらの課題を克服すべくレースに取り組んでいます。そして、その先にあるのが2020年の「ナミビアレース250キロ」挑戦。さらにはアタカマ、ナミビア走破により出走権を得られる「南極マラソン250キロ」出場。紗希さんの夢はまだまだ続きそうです。

水岡紗希さんプロフィール

東京都出身。プライベートレッスンから団体のクラス、講演活動等を行うヨガ・フィットネスインストラクター。予備自衛官。過去30回近いフルマラソン走破を皮切りに4年連続「サロマ湖100キロウルトラマラソン」、今年4月にはサハラマラソン250キロを完走。その走りっぷりから『爆走SAKI』のニックネームを持つ。2019年2月17日に行われる北九州マラソンではアンバサダーの大役を務め、自身サブ3.5(3時間半未満)を目標タイムに掲げ出走予定。TV番組『情熱大陸』に出ること、たくさんの人に元気と希望を届けられるプロランナーになりHAPPYに生きることが願い。

水岡紗希さん情報

森 和哉
森 和哉 フィジカルデザイナー
国立大学法人熊本大学大学院教授システム学修士。効果・効率・魅力的な教え方を実践できる専門家(Instructional Designer)として、特定非営利活動法人日本イーラーニングコンソシアム認定eラーニング・プロフェッショナル資格(ラーニングデザイナー、コンサルタント)を持つ。また全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)認定Personal Fitness Trainer(PFT)、Revolution Training System Specialist(RTS)資格を持つ。 30年以上にわたりフィットネスだけでなくニュートリションを含めたあらゆる分野のトレーニングプログラム開発に携わる。活動の原点には、教わる人たちは一人ひとり学習への理解度は異なるといったB・S・ブルーム(Bloom)の学習理論mastery learning(完全個別学習)がある。この理論をフィジカルトレーニングのパーソナライズ化へと再構築し、パーソナルトレーニングの必要性を啓蒙している。 現在は各種プログラム開発と共に、パーソナルトレーナー石原サンチェス陽一率いる『Team SANCHEZ』に所属しフィジカルデザイナーとしてトレーナー活動に従事。またその傍らマラソン、ボクシング、ボディメイク大会に出場。フルマラソン走破を皮切りに、おやじファイトボクシングフェザー級出場(1戦1勝1KO)、2017ベストボディジャパンゴールドクラス東京オープン5位入賞、2018東京大会ファイナリストとなる。自らの実践を通じてフィットネスの素晴らしさ、ニュートリションの必要性を発信している。 Facebook: https://www.facebook.com/kazuya.mori.543

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