健康づくりや運動習慣を始めると、必ず目にするのがプロテインパウダーです(実際、今ご覧になっているのもMyproteinの記事ですね)。クリアタイプ、就寝前に適したカゼイン、ビーガン、大豆(ソイ)など様々な種類がありますが、プロテインの王道といえば間違いなくホエイプロテインです。
乳清を原料とするホエイプロテインには、濃縮乳清タンパク質(WPC)、分離乳清タンパク質(WPI)、そしてホエイとコラーゲンの配合品など、いくつかの形態が存在します。いずれも筋肉づくりに役立ちますが、精製方法や栄養成分、期待できる効果に違いがあります。ここでは、目的に応じた最適なプロテインの選び方を詳しく解説します。
- 最適なホエイプロテインの選び方
- WPC(濃縮乳清タンパク質)とは?
- WPCの利点
- WPI プロテインとは?
- WPI プロテインの利点
- ホエイ&コラーゲン配合プロテインとは?
- ホエイ&コラーゲン配合プロテインの利点
- WPC WPI 違いと種類別の比較
- ひと目でわかる栄養成分の比較
- WPI プロテインを選ぶべき?
- WPCを選ぶべき?
- ホエイ&コラーゲン配合を選ぶべき?
- その他の選択肢
- よくある質問
最適なホエイプロテインの選び方
ホエイプロテインには、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルが含まれています。アミノ酸を豊富に含み、体内への吸収性に優れているため、筋肉づくりに理想的です。筋肉のタンパク質合成を促進し、脂肪燃焼を補助し、食欲を抑制することが示されています。1 さらに、抗酸化物質であるグルタチオンの体内生成を高めることも示されています。2
ホエイプロテインは主に3つの形態に分かれます:WPC(濃縮物)、WPI(分離物)、そしてホエイ&コラーゲン配合です。いずれも高品質なタンパク質を補給できますが、目指す体づくりや生活習慣によって適したものが異なります。
WPC(濃縮乳清タンパク質)とは?
ホエイプロテインは、牛乳から得られる液体(乳清)を精密なフィルターに通すことで作られます。ろ過膜に残った成分を乾燥させたものがWPCです。この形態は、乳糖由来の炭水化物や脂質の含有量に幅があります。
タンパク質の含有率は30〜80%程度で、多様なタンパク質微量成分が含まれています。
WPCの利点
- WPI プロテインに比べて価格が手頃な傾向がある。
- 体内で生成できない9種類の必須アミノ酸をすべて含む「完全タンパク質」である。
- 炭水化物や脂質が少ない。
- 味の種類が最も豊富。
WPI プロテインとは?
WPCのタンパク質含有率が約80%であるのに対し、WPIは約90%に達します。これは「クロスフロー精密ろ過」によって、タンパク質を脂質や乳糖から極限まで分離しているためです。WPCに比べて脂質が大幅に抑えられているため、脂質制限中の方に広く選ばれています。
また、乳糖の含有量も極めて少ないため、乳糖不耐症でお腹がゆるくなりやすい方にも最適です。WPCをさらに精製・純化してWPIを製造する過程で、分子構造の一部が変性し、微量成分の生物活性が失われることがあります。しかし、筋肉の成長に欠かせないアミノ酸の構成や配列はそのまま保たれます。そもそも体内に取り込まれたタンパク質は消化管でアミノ酸に分解されるため、製造過程で起こるか消化管で起こるかの違いに過ぎず、体への実質的な働きに差はありません。
WPI プロテインの利点
- WPCよりもタンパク質含有率が高い(約90%)。
- WPCに比べて脂質が少ない。
- WPCに比べて炭水化物が少ない。
- 乳糖が極めて少ないため、お腹を壊しやすい方に適している。
- 必須アミノ酸をすべて網羅する完全タンパク質。
ホエイ&コラーゲン配合プロテインとは?
ホエイ&コラーゲン配合プロテインは、ホエイプロテインに牛由来のコラーゲンペプチドを組み合わせたものです。コラーゲンは体内で最も豊富なタンパク質であり、肌、毛髪、爪、関節、結合組織の構造的な土台となっています。一部の製品にはビタミンCも加えられており、軟骨の正常な働きを支えるコラーゲン形成を助けるとともに、免疫機能の維持にも役立ちます。
単体のコラーゲンパウダーは筋肉づくりに必要なアミノ酸のバランスに偏りがありますが、ホエイとコラーゲンの配合品であれば、ホエイ由来の必須アミノ酸をすべて摂取でき、筋肉量の維持や骨の健康維持に貢献します。それと同時に、肌や髪、爪、関節、結合組織の材料となるコラーゲンペプチドも一度に補えます。
ホエイ&コラーゲン配合プロテインの利点
- ホエイ由来の必須アミノ酸9種をすべて含む完全タンパク質。
- 1食あたり10gの牛由来コラーゲンペプチド(I型)を配合。コラーゲンは肌、髪、爪、関節、結合組織の構成成分となる。
- ビタミンCを含有。ビタミンCは軟骨の働きを支えるコラーゲン形成を助け、免疫機能の維持に貢献する。
- タンパク質が筋肉量の維持や骨の健康維持を支える。
- 低脂質・低炭水化物で、カロリーもWPIと同等水準。
WPC WPI 違いと種類別の比較
WPC、WPI、ホエイ&コラーゲン配合プロテインはいずれも、体内への吸収が速く必須アミノ酸を網羅した高品質なタンパク質源です。それぞれの違いは、ろ過精製の度合いと、どのような付加価値を持つかにあります。
WPIはWPCよりも精密なろ過工程を経ているため、タンパク質濃度が高く、脂質や乳糖が少なくなっています。一方、ホエイ&コラーゲン配合は、ホエイをさらにろ過するのではなく、コラーゲンペプチドやビタミンCを掛け合わせることで、筋肉づくりにとどまらない幅広い健康維持へと視野を広げています。
吸収速度はいずれの種類も大差ありません。そのため、自身の目標や体質、そして筋肉の維持以外に体へどのような効果を期待するかによって選ぶのが最適です。
ひと目でわかる栄養成分の比較
主要な栄養素を比較してみましょう:
| 製品比較: | Impact ホエイ プロテイン | Impact ホエイ アイソレート | Impact ホエイ + コラーゲン |
| 1食の目安 | 25g | 25g | 23g |
| エネルギー | 103 kcal | 93 kcal | 89 kcal |
| 脂質 | 1.9g | 0.1g | 0.8g |
| 炭水化物 | 1.0g | 0.6g | 0.7g |
| タンパク質 | 21g | 23g | 20g |
| コラーゲンペプチド | — | — | 10g |
| ビタミンC | — | — | 52mg(栄養素等表示基準値の65%) |
WPI プロテインを選ぶべき?
WPI プロテインは、脂質、炭水化物、乳糖を極力抑えつつ、最大限のタンパク質濃度を求める方に最適です。摂取カロリーを厳格に管理している方や、牛乳でお腹がゆるくなりやすい方には有力な選択肢となります。精製工程が増える分、WPCに比べて価格はやや高めです。
WPCを選ぶべき?
費用対効果に優れ、日常的に飲みやすく、豊富な味の選択肢を楽しみたいなら、WPCが最適な選択肢です。タンパク質含有率約80%を誇り、脂質や炭水化物も控えめなため、大半の運動目標に十分応えてくれます。
ホエイ&コラーゲン配合を選ぶべき?
筋肉の維持だけでなく体全体の健康も考慮したい方には、ホエイ&コラーゲン配合が有力な候補になります。特に以下のような方に適しています:
定期的に運動している方: コラーゲンは、日常的な運動負荷に耐える腱、軟骨、結合組織の構成材料です。筋肉維持のためのタンパク質と、これらの組織を支えるコラーゲンペプチドを1回で同時に補給できます。 20代半ば以降の方: 体内のコラーゲン生成力は加齢に伴い低下するため、タンパク質とコラーゲン、さらにビタミンCを毎日の習慣として補う意義が年々高まります。 筋肉だけでなく美容や関節もケアしたい方: コラーゲンは関節や結合組織のみならず、肌、髪、爪の材料でもあるため、運動愛好家に限らず幅広い方に向いています。 低カロリー・低脂質を好む方: 1食あたり89kcal、脂質0.8gと、カロリー面ではWPCとWPIの中間に位置し、タンパク質量も遜色ありません。
筋肉のタンパク質合成を最優先し、極限まで高いタンパク質純度を求めるのであれば、1食あたりのタンパク質量が多いWPI プロテインが最も明快な選択です。一方、筋肉の枠を超えて体全体を健やかに保ちたい方にとっては、この配合品がより包括的な日々の栄養補給として役立ちます。
その他の選択肢
乳製品特有のまろやかな口当たりが苦手な方もいらっしゃるでしょう。そんな方にはクリア ホエイ アイソレートがおすすめです。フルーツジュースのように爽快に飲めるプロテインです。
なお、ホエイプロテインは乳製品由来のため、完全菜食(ビーガン)には適していません。植物性をお求めの方は、ビーガン プロテイン シリーズをお試しください。
よくある質問
WPCは、生乳から分離した乳清をフィルターに通して作られます。ろ過後に残った成分を乾燥させたもので、約80%のタンパク質を含んでいます。
WPI(分離乳清タンパク質)は、追加の精密ろ過によってタンパク質含有率を90%以上に高めたプロテインです。WPCに比べて乳糖が大幅に除去されているため、お腹を壊しやすい方にも適しています。
ホエイプロテインに牛由来コラーゲンペプチドとビタミンCを組み合わせた製品です。ホエイが筋肉量や骨の健康維持を助け、コラーゲンが肌、髪、爪、関節、結合組織の構成材料となります。ビタミンCは、軟骨の正常な働きを支えるコラーゲン形成と、免疫機能の維持に役立ちます。
1食あたりの脂質量は、Impact ホエイ プロテインが1.9g、Impact ホエイ アイソレートが0.1g、Impact ホエイ + コラーゲンが0.8gです。
1食あたりのカロリーは、Impact ホエイ プロテインが103 kcal、Impact ホエイ アイソレートが93 kcal、Impact ホエイ + コラーゲンが89 kcalです。
もちろん使えます。日々のタンパク質摂取量を増やす手軽な方法として、焼き菓子への活用が人気です。オートミール、パンケーキ、ベイクドオーツ、さらにはチーズケーキ作りにも活用できます。
まとめ
WPC、WPI、ホエイ&コラーゲン配合のいずれも、吸収が速く必須アミノ酸を網羅した高品質なタンパク質源です。WPI プロテインは最も高度に精製され、タンパク質濃度が最も高く、脂質と乳糖を最小限に抑えています。WPCは費用対効果に最も優れた万能型です。そして、筋肉だけでなく関節や結合組織、肌まで全身を包括的にケアしたいなら、ホエイ&コラーゲン配合が1食で幅広くカバーしてくれます。
- Mollahosseini, M., Shab-Bidar, S., Rahimi, M. H., & Djafarian, K. (2017). Effect of whey protein supplementation on long and short term appetite: A meta-analysis of randomized controlled trials. Clinical nutrition ESPEN, 20, 34-40.
- Bumrungpert, A., Pavadhgul, P., Nunthanawanich, P., Sirikanchanarod, A., & Adulbhan, A. (2018). Whey protein supplementation improves nutritional status, glutathione levels, and immune function in cancer patients: a randomized, double-blind controlled trial. Journal of medicinal food, 21(6), 612-616.Bes