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月見草オイル | 効果や効能、摂取量、副作用や安全性は?

イブニングプリムローズオイルとしても知られる月見草オイルをご存知でしょうか?

月見草オイルは、ダイエットだけではなく、様々な素晴らしい効果が報告されている女性に人気のサプリメントのひとつです。この記事では、月見草オイルサプリメントの人気の秘密を詳しく解説していきます。

月見草オイル(イブニングプリムローズオイル)とは何か?

月見草オイルは、ハーブの月見草 (アカバナ科のメマツヨイグサ) の種子から抽出した油でできています。

月見草オイルは、その効果が多様なために、食事サプリメントとして一般に広く利用されています。例としては、(リウマチなどの) 関節炎、湿疹、乾せん (慢性皮膚病) などの治療、そして減量 (1) にも効果があるとされています。さらに、他の症状での用途も合わせると、その効果の多様性は一層の広がりをみせます。例えば、多発性硬化症 (2)、骨粗しょう症 (3)、レイノー症候群 (4)、心疾患/高血圧症 (5-6)、さらに癌 (7) にも効くとされています。

しかしながら、月見草オイルに関する主な研究では、こうした効果は本質的に暫定的なものとされていて、さらなる裏付けの証拠 (8-9) が必要と考えられています。

月見草オイルの効果や効能は?

このオイルに含まれる多価不飽和脂肪酸、とりわけガンマリノレン酸 (10) だと考えられています。月見草オイルには、リノール酸が74%含まれていますが、ガンマリノレン酸 (GLA) については、たったの9%しか含まれていません。ここで興味深いのは、その9%しか含まれていないガンマリノレン酸が、月見草オイルの効果を可能にしている要素であり、このオイルの主要な有効成分と考えられていることです (11)。その理由には、ほとんどのハーブや植物には全く含まれていないガンマリノレン酸が、このオイルから高濃度で検出されることが考えられます。

多価不飽和脂肪酸 (PUFAs) は二重結合構造の脂肪酸ですが、この脂肪酸には、ω-3とω-6の化合物が含まれているのです。魚油でおなじみのω-3脂肪酸には、エイコサペンタエン酸 (EPA) やドコサヘキサエン酸 (DHA) などの化合物が含まれています。こうした魚油が健康にもたらす効果は、非常に広範囲にわたります。例えば、心血管疾患のリスク要因を軽減したり、抗炎症薬や酸化防止剤のような効果をもたらしたり、うつ症状を軽減したり、関節炎の症状を緩和したりします (12)。

炎症誘発性があると考えられているω-6脂肪酸を、その主な構成要素としながらも、こんなに多様な効果を発揮する月見草オイルは、本当に魅力的なオイルと言えるでしょう。

月見草オイルの効用は?

 

前述のとおり、月見草オイルは、様々な疾病疾患の多血症の治療に使われます。以下では、これまでの研究から得られた結果について検証し、その後、いくつかの特定の症状への効果に話を絞ります。これらの特定の症状については、このオイルの効果を示す証拠が十分にそろっていて、その内容もとても興味深いものです。

1. 関節炎

月見草オイル (あるいは、その主成分のガンマリノレン酸) がリウマチ (RA) にもたらす効果を検証するために、多くの研究が行われてきました。リウマチは関節炎の一種であり、炎症性化学物質が過剰生成された時や、酸素不足に対処するために関節の自己防御メカニズムが機能した時に起こる慢性関節炎と考えられています。
ガンマリノレン酸を豊富に含むこのオイルは、炎症の進行を遅らせるだけでなく、酸化防止の機能を減衰させ、新しい血管の成長を妨げることがわかっています (13-14)。

活性酸素 (フリーラジカル) の働きは、リウマチのような自己免疫疾患を誘発する要因と考えられてきました。ところが、そのいっぽうで、月見草オイルを摂取して、リウマチの症状が緩和されるほど酸化防止酵素を増強すれば、炎症やフリーラジカルによる酸化ストレスを軽減できることが証明されたのです (14-15)。.
さらに、この効果は、(痛みや硬化などの) 症状を緩和し、リウマチ患者らの関節の機敏性や機能の向上にもつながります。

2. ダイエット

サプリメントの用途の花形と言えば、やはり減量です。摂取可能なもので、体脂肪の減少を促してくれるものなら何であれ、大抵の場合は、よく売れますし、大勢の人たちに愛用されます。でも実は、その具体的な効果の話になると、このオイルを絶賛している人たちでさえ、納得できるほどの明確で一貫した効果を語ることができないのが現状です。

例えば、著しい体重超過の女性らを対象とした12週間の実験では、二重盲検法で、月見草オイル・サプリメントの効果を検証し、偽薬サプリメントとも比較しました (19)。その結果、各グループ間で、効果の差は見られませんでした。つまり、月見草オイルは、偽薬錠と同程度の効果を見せたに過ぎなかったのです。

ところが、この実験には、方法論上の欠陥がありました。実験対象者中の途中辞退率が25%にも上ったのです。この25%という数値は、実験結果の合理性や有効性の判定に、重大な影響を及ぼしうる高い比率です。さらに、この途中辞退者らが、以前に別の肥満治療においても失敗した女性たちだったため、彼女たちを「難治性高度肥満症」と考えたのです。こうして、この実験では、途中辞退者らを「治療に抵抗を示す肥満の一種」と単純に結論付けてしまいました (20)。

また別の実験 (二重盲検法の無作為化実験) では、肥満家系の実験対象者に絞って、月見草オイルによる治療で、効果があるかどうかを検証しました (21)。その結果、肥満家系にある実験対象者には、決定的な減量効果が見られました。とりわけ、両親がどちらも肥満という対象者では、その効果が顕著に見られたのです。このことから、月見草オイルが、減量に関して効果を発揮する場合には、何らかの遺伝的要素が関わっていると考えられます。

こうした二面性を抱えた混乱を招くような実験結果をみるかぎり、「月見草オイルが本当に減量に役立つのかどうか」の結論を導くには、明らかに、まだまだ検証を重ねていく必要があります。

3. 偏頭痛

月見草オイルが、よく治療に使われる症状の最後の例は、頭痛、特に偏頭痛です。かつては、月見草オイルの別の構成要素 (フェニルアラニン) が偏頭痛に有効なもっとも重要な要因と考えられていました。ところが、6ヶ月間にわたる129人を対象としたある実験から、多価不飽和脂肪酸 (PUFA) を摂取すれば、偏頭痛に効果があるとわかったのです (22)。

129人の実験対象者の内、86%が頭痛の頻度と継続時間の両方で、軽減されました。実験対象者の内、22%が完全に偏頭痛から解放されました。この治療法の後も、「僅かな改善しか見られなかった」、あるいは「全く改善が見られなかった」というグループは、全体の14%だけでした。

月見草オイルの摂取量の目安

研究では、以下の各症状に合わせて色々な服用量が提示されています。

湿疹

  • 1-4 カプセル (リノール酸 360mg / ガンマリノレン酸 40-45mg ) 一日2回を12週間 (23)
  • 4-12 カプセル (カプセル当たり500mg 月見草オイル) 一日分を2回に分けて服用、最長5ヶ月間 (23)
  • 局部への使用は、月見草オイル20%のクリームを一日2回、最長4ヶ月間 (23)
  • 全体への使用は、 ガンマリノレン酸 200-400mgあるいは、月見草オイル2-4gを毎日

リウマチ

  • 月見草オイル 540mg-600mg /月見草オイル20-30mlを毎日経口にて3-12ヶ月間 (23)。臨床試験では、2000-3000mgといった大量投与も試されています

ダイエットや減量

  • 通常使用は、月見草オイル3-5gを毎日
  • 月見草オイルは、常に食事と同時に摂取すること

月見草オイルの副作用と安全性

次の症状に該当する場合で、月見草オイルを摂取する際は、特別な注意が必要です。

癲癇 (てんかん)

かつて、80年代に発表された二つの論文では、発作率を上昇させるため、癲癇症状のある人の月見草オイルの摂取は、リスクがあると指摘されました。しかし、この論拠は崩されました。そこで、処方箋上の月見草オイルを避けるべき要注意対象者から、癲癇患者を削除することが提案されました (24)。

出血性障害 /外科手術後

研究では、月見草オイルを摂取すると、ある種の抗凝血薬に似た効果があるため、外科手術中の人や、血友病などの症状がある人は、出血量が増えるリスクがあると指摘されています (25)。

妊娠

研究では、妊娠中の月見草オイルの使用を推奨しておらず、その摂取は避けるべきです (26)。

まとめ

月見草オイルは、より良く生きることと密接な関係にあります。 事実、このサプリメントにはガンマリノレン酸が、高濃度に含まれており、ガンマリノレン酸には、関節や皮膚疾患の緩和を促す抗炎症薬や酸化防止剤に似た効果があります。そして、同様の効果は他の症状でも期待できます。しかし、全ての人がこの月見草オイルの助けをかりるには、まだ検証が不足しています。おそらく遺伝の変異性が作用して、一部の人たちには、他の人たちよりも、より効果があるようです。

しかし、この月見草オイルサプリメントが、あなたにとって有効なサプリメントなのかどうか、それは試してみないとわかりません。これこそが、あなたの求めていたスーパーサプリメントになるかもしれません。


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マイプロテイン編集部

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